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2月13日「読書バリアフリーと図書館の役割」タイトル画像

読書バリアフリーと図書館の役割~誰もが読める環境づくり~


読書バリアフリーと図書館の役割~誰もが読める環境づくり~(開催終了)

障害の有無にかかわらず、誰もが読書を楽しめる社会にするためには、どのようなことが必要でしょうか。
公共図書館、学校図書館で読書バリアフリーに向けた実践を行っている図書館員や障害のある図書館利用者を迎え、今後の図書館などの障害者サービスの充実に向けて、ご自身の読書体験をふまえて語っていただく基調講演とシンポジウムを開催しました。
読書バリアフリー法が施行された今、開かれた読書環境について語り合いました。

新型コロナウイルス感染拡大状況と、ご来場頂くお客様、及び出演者、スタッフの安全性を最優先に判断し、収録映像のオンライン配信に切り替えて開催いたしました。

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2021年2月13日「読書バリアフリーと図書館の役割」チラシPDF(有観客では実施せず、収録映像の配信のみ)

日時

2021年2月13日(土)収録
※ 後日インターネット配信

会場

練馬区立区民・産業プラザ 3階 ココネリホール

主催等

【主催】公益財団法人文字・活字文化推進機構
【後援】活字文化議員連盟、学校図書館議員連盟、公益社団法人日本図書館協会、公益社団法人全国学校図書館協議会、一般社団法人日本新聞協会、一般社団法人日本書籍出版協会、日本児童図書出版協会、NPO法人DPI日本会議、社会福祉法人全国盲ろう者協会、日本弱視者ネットワーク
【協力】特定非営利活動法人てんやく絵本ふれあい文庫、点字つき絵本の出版と普及を考える会、一般財団法人日本児童教育振興財団、公益財団法人ふきのとう文庫、公益財団法人伊藤忠記念財団、株式会社講談社、株式会社偕成社、株式会社音訳サービス・J、株式会社ポニーキャニオン、有限会社読書工房

参加費

無料

プログラム

主催者挨拶
肥田美代子(公益財団法人 文字・活字文化推進機構理事長)

行政説明「読書バリアフリー法に関する国の動向」
横井理夫さん(文部科学省総合教育政策局地域学習推進課長)

基調講演「めざそう!みんなに開かれた読書環境を」
アブディン モハメドさん(参天製薬株式会社 企画本部 CSR 室 グローバル インクルージョン戦略企画担当)

シンポジウム「ひろげよう、障害者の読書環境づくり」
パネリスト
神山忠さん(元・岐阜特別支援学校地域支援センター長)
坂本康久さん(オーテピア高知声と点字の図書館 館長)
野口由紀子さん(市川市立南行徳中学校教諭・特別支援教育コーディネーター)
コーディネーター
宇野和博さん(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)

同時開催
「バリアフリー図書の展示コーナー」
視覚・聴覚・触覚など、それぞれの感覚を使って楽しめるもの、わかりやすいもの、デジタルで作られているものなど、障害の有無にかかわらず読みやすいように工夫された様々なバリアフリー図書を展示しました。

出演者略歴

基調講演講師
アブディン モハメドさん(参天製薬株式会社 企画本部 CSR 室 グローバル インクルージョン戦略企画担当)
1978年、スーダンの首都ハルツーム生まれ。生まれた時から弱視で、12歳のときに視力を失う。19歳のときに来日、福井県立盲学校で点字や鍼灸を学ぶ。東京外国語大学特任助教、学習院大学特別客員教授を経て、参天製薬株式会社 企画本部CSR室 グローバル インクルージョン戦略企画担当、東洋大学国際共生社会研究センター客員研究員、NPO法人スーダン障碍者教育支援の会(CAPEDS)代表理事、東京都多文化共生推進委員会委員。著書に『わが盲想』(ポプラ社)がある。

シンポジウムパネリスト
神山 忠さん(元・岐阜特別支援学校地域支援センター長)
文字を読むことに困難がある読字障害・ディスレクシアをもち、学齢期には不登校や非行を経験。 自衛隊に入隊し、文字で学ぶのではなく口頭と実物操作で学ぶスタイルに出会う。訓練を終えて夜間の短大に通い、教員免許を取得し教員として32年間勤務。現在は、小学校の用務員として安心・安全な教育環境の整備に努めながら、ライフワークとして誰もが取り残されない社会に向けて相談活動、講演活動、制度設計等に取り組んでいる。

シンポジウムパネリスト(リモート出演)
坂本 康久さん(オーテピア高知声と点字の図書館 館長)
高知市役所職員。2011年4月から高知市立高知点字図書館長。2018年7月、「オーテピア高知声と点字の図書館」としてリニューアルオープン。声と点字の図書館では「すべての人を本の世界へ」をキャッチフレーズに、県内の障害、高齢、病気など様々な理由で読書が困難な人を対象にサービスを展開。読書バリアフリー法の施行にともない、現在、県内の公立図書館、福祉・医療機関等との連携・協力による「読書が困難な人が手軽にバリアフリー図書を利用できるしくみ」を模索中。

シンポジウムパネリスト
野口 由紀子さん(市川市立南行徳中学校教諭・特別支援教育コーディネーター)
宮城教育大学 特殊教育特別専攻科 言語障害児教育専攻修了。就学前から中学校まで、さまざまな特別支援の世界を渡り歩き、福祉と教育の双方の立場からの連携についての造詣が深い。市川市立須和田の丘支援学校では、公共図書館と学校をむすぶネットワークシステムを活用し、児童生徒の実態に合わせた図書館活動を行った。現在は一般校で特別支援学級担任をしている。

コーディネーター
宇野 和博さん(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
東京学芸大学教育学部卒業後、東京都中学校教諭を経て現職。日本弱視者ネットワークの教育担当役員として、弱視者のための教育環境の改善に関する活動を展開。拡大教科書の普及にも取り組み、著作権法改正や、教科書バリアフリー法の制定に尽力する。その後、障害者の読書環境を整備するためのマラケシュ条約批准や読書バリアフリー法制定など、長年、障害者の読書環境の整備に尽力してきた。NHKラジオ「視覚障害ナビ・ラジオ」レギュラーコメンテーターも務める。

お問い合わせ

ご不明な点などがございましたら、以下へお問い合わせください。

公益財団法人 文字・活字文化推進機構内
「読書バリアフリー事業」事務局
TEL 03-3511-7305(平日10時~17時まで)
FAX 03-5211-7285
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