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【協力事業】3/5開催 取り残される障害のある子どもたち
シンポジウム「特別支援学校の教育環境の現状とその改革に向けて」

 公正で民主主義の基盤であるはずの公教育の現場は、いま、その機能を失いつつあります。わけても小中学校と特別支援学校の学びの整備状況の格差は、その具体例でありましょう。たとえば、「学校図書館図書標準」(1993年策定)の達成率は、30余年後の現在、小学校71.2%、中学校61.1%に対し、特別支援学校は小学部15.5%、中学部3.6%です。学校司書の配置状況は、小学校72.0%、中学校71.4%に対し、特別支援学校の小学部、中学部はいずれも17%です。この数値は、障害のある子どもたちを置き去りしてきた教育行政の現実を物語っています。これはシンポジウムの大きなテーマとなります。
 学校司書配置の遅れは、学校図書館を劣化させる大きな要因であり、校種を問わず、配置の充実を急ぐ必要があります。子どもが通いたくなる図書館を実現するには、常勤の学校司書を必置することが重要であり、シンポジウムでは第7次「学校図書館図書整備等5か年計画」を視野に、論議を進めました。

開催詳細 

【日時】

2026年3月5日(木)13:00〜15:30(終了しました)

【会場】

出版クラブホール(東京都千代田区神田神保町1-32 出版クラブビル3階)
アクセス

【参加者】

140名

【参加費】 無料
【プログラム】

1.主催者からの問題提起
山口寿一氏:学校図書館整備推進会議 図書館改革プロジェクト 代表 

2.来賓あいさつ
松野 博一氏:学校図書館議員連盟会長(衆議院本会議のためご欠席)

3.報告
(1)「特別支援学校の現状と課題について」
笠 浩史氏:学校図書館議員連盟 事務局長(代読)
(2)「特別支援学校の教育環境の整備について」
髙田行紀氏:文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課長 

4.シンポジウム「特別支援学校の教育環境の現状とその改革に向けて」
《パネリスト》
野口武悟氏:専修大学文学部教授
加藤圭子氏:横浜市立北綱島特別支援学校学校司書
田中喜美江氏:長野県飯島町立飯島中学校学校司書
《コーディネーター》
宇野和博氏:筑波大学附属視覚特別支援学校教諭

5.会場との意見交換

6.アピール発表
鳴川浩子氏:学校図書館問題研究会 代表代理

7.閉会あいさつ
竹下晴信氏:学校図書館整備推進会議 図書館改革プロジェクト 座長

当日の様子

シンポジウムの様子
左から、宇野和博氏、野口武悟氏、加藤圭子氏、田中喜美江氏
主催

学校図書館整備推進会議 図書館改革プロジェクト

後援

活字文化議員連盟 学校図書館議員連盟 公益財団法人伊藤忠記念財団 全国特別支援教育推進連盟

お申し込み

お申込はこちらから
→お申込みを締め切りました。たくさんのご関心をいただき誠にありがとうございます(2026年3月4日正午更新)。

登壇者プロフィール

野口 武悟(のぐち たけのり)さん
専修大学文学部教授・障がい学生支援室長。公益社団法人全国学校図書館協議会理事長。専門は図書館情報学で、主に学校図書館、読書バリアフリーなどの研究に取り組んでいる。主な著書に『誰ひとり取り残さない図書館サービス:多様なニーズに寄りそう8つの事例』(三和書籍、2025年)、『学校の「読書バリアフリー」はじめの一歩:学校図書館10の事例』(学事出版、2024年)などがある。

加藤圭子(かとう けいこ)さん

仙台市出身。法学部を卒業後、裁判所事務官として秋田家庭裁判所、結婚後は筑波大学先端学際領域研究センター勤務、出産後は子育てに専念したのち、学校司書として平成28年度から横浜市立川和中学校、令和7年度から現任校である北綱島特別支援学校に勤務。

田中喜美江(たなか きみえ)さん
塾講師、国際交流NPOの事務局員を経て、2004年度より長野県伊那市等の小中学校で学校司書として勤務。学校図書館問題研究会会員。『学校図書館スタートガイド』(少年写真新聞社)編集、自治体研修等を通して主に学校司書初心者に向けた支援に取り組む。音訳や特別支援学校での読み聞かせボランティア経験を持つ。

宇野和博(うの かずひろ)さん
筑波大学附属視覚特別支援学校教諭。弱視児のための拡大教科書の普及に尽力し、2008年の教科書バリアフリー法制定に貢献。その後は「教科書バリアフリーから読書バリアフリーへ」を掲げ、読書に困難のある人のための読書環境を整える運動を推進。こうした活動は2019年の読書バリアフリー法成立につながった。

お問い合わせ

学校図書館整備推進会議(日本児童図書出版協会 内)  TEL:03-6273-7484